2013年6月30日日曜日

10年..........

              photo : Bob Reid 

Toru .......... it's been ten years !

「とーる。あれから10年経ったよ。」ネバダに暮らす友人からメールがきた。
  メールにはボブが撮影した懐かしい写真が添付されていた。

  アラスカ北極圏。コンガクット川流域。

   僕一人だけだった河原に降り立ったセスナから出てきた2人 。
   作家でありジャズピアニストのボブと詩人のショーン。

   ひと月ぶりに見た人間。

   静かに本を読むボブ。独り言を呟きながら詩を書くショーン。
   おっとりとした彼らと僕は仲良くなった。

   数年後、ボブはカリブーの本を出版し、僕の写真が使われることになった。

   彼らと出逢ってから10年が経った。
   あっという間の10年だった ..........


          photo : Bob Reid 

  ショーンと釣ったアークティックチャー(北極岩魚)を料理する。
  

  傍らに置かれたウイスキーのトラベルボトル。
  ボブ持参のボトルは、1日に飲む量が決められ、マジックで記しが付けられ、3人で   
  大切に飲んだことを思い出した。

2013年6月29日土曜日

サボテン回想






帰国して1週間。

心地よく湿度のあるこの日本で、からからに乾いていた砂漠のことを回想しております。
でも、今頃は雨が降っているのでしょうか?

観察し続けていたフクロウたちは元気でいるでしょうか?

2013年6月26日水曜日

Last Night


アメリカ最後の夜はツーソンで最も歴史の古いバーへ。
静かな佇まいの渋い店でメキシコの日々を回想しつつ美味しいカクテルをちびちびと......


カクテルの名前は忘れたけれど、ライムとバジルの効いたほんのり甘いこの酒は、暑かった砂漠での最後の夜を爽やかに演出してくれました。




で、気が付くとカウンターの中でシェイカーを握り!
居酒屋でも、渋いバーも変わらない酔っぱらいでした。

2013年6月25日火曜日

帰国


カラーッと暑かったメキシコより蒸し暑い日本へ戻ってきました。
ひと月一寸の撮影でしたが、無事に終了することができました。

千代田ラフトのディレクター磯貝さん
ツバメプロのムービーカメラマン野沢さん
動物学者の Aaron
動物学者の Sky
爬虫類・植物学者の Robert
ガイドの Mike
宿のオーナー Emillio
美味しいメキシカンフードをご馳走してくれた Dora
そして様々な姿を見せてくれたフクロウたち

普段は進んで出掛けることのない暑い場所でしたが、いい経験をすることができました。
現地で会ったみなさん、本当にお世話になりました。
〜Muchas Gracias 〜

放送は9月の予定です。詳しくはまたお伝えいたします。



2013年6月22日土曜日

ソノラ砂漠の広がり


Tohono o'odham (トホノ・オ=オダム) 、 広大なソノラ砂漠に広がるネイティブインディアンの土地を訪れた。

砂漠で生活してきたネイティブの人々は、サボテンから食物や生活道具を得てきた。
フクロウの取材の〆は彼らが使用するサボテンに関わるもの。

クウィンラン山(2096 m)から見たソノラデザート。
頂上付近がオークの樹に覆われているという独特な風景。
果てしなく広がる風景の中に水は無く、あくまでも乾いている。時々、竜巻が巻き上がるのが見えた。

2013年6月20日木曜日

アリゾナ砂漠


アリゾナはツーソンにおります。
昨日は国境で荷物検査に引っ掛かるも、無事にここまで辿り着きました。

暑いです...... 

砂漠地帯の街中のアスファルトとコンクリートは堪えます。
ホテルの部屋に冷房が完備されていることは助かりますが、外の暑さはメキシコ以上に感じます。


パロ・ベルデ(Palo Verde)は緑の樹。砂漠地帯に育つマメ科の木本植物。
葉のみならず、幹までもみどり色。幹でも光合成を行っているそうです。

2013年6月19日水曜日

メキシコを離れる日


フクロウの撮影も無事終わりました。

巣立ちから2週間が過ぎ、観察し続けて来た雛たちも逞しくなっています。
最後の朝の撮影を終えると、ひと月の間見続けて来たソノラ砂漠の風景ともお別れ、
ちょっとセンチな気持ちになりました。


山のような撮影機材、クーラーボックス、調理道具... etc 
全てをピックアップトラックに積み込むと一路、アリゾナ州のツーソンへ。


メキシコとアメリカの国境近くで、最後のタコスを食べました。

2013年6月18日火曜日

たこ焼きナイト




日本から持参した南部鉄のたこ焼き用鉄板。

さすがに砂漠にタコは売っていないことを予測しタコの薫製も持参、天かすとソースも持って来ました。

近所の店で小麦粉(アソール)と卵(ウエボ)を購入。

宿にいるメキシカン達とビールを飲みながらたこ焼きをつまみに大盛り上がり。
メキシコの暑い夜はふけてゆくのでした..........




2013年6月17日月曜日

サボテンの果実


サボテンの実が熟しフルーツになりました。

メキシコに来てから約ひと月。
フクロウの雛が巣立ち、サボテンの花が咲き、実りの季節です。

紅く実った果実は鳥や昆虫達の食料になり、人もその実を口にします。
ちょっとクセのあるイチゴジャムといったところでしょうか?


2013年6月16日日曜日

もうひとつのオアシス



夜の撮影が終わると、再び喉はカラカラ。

砂漠を出てアスファルトの道に入るとアクセル全開〜で宿へ戻ります。
そして途中、必ず寄るのがココ。酒屋です。

夜遅くまで開いているこの酒屋にはメキシカンたちが集まりビールを飲んでいます。
中には馬で来ている人の姿も。

毎日キンキンに冷えたメキシコのビールを買って帰るのです。

宿へ着くと、何はともあれ、まずビールをひと口!
生き返る瞬間です。


ギター片手にご機嫌なセニォ〜ル。

2013年6月15日土曜日

実験


気温は40℃近く。ジリジリと肌を焼くほどの太陽です。

太陽の力で目玉焼きができるか?という実験をしてみました。

岩の上にフライパンを置いて暖めておき、しばらくしてから卵を焼いてみました。
フライパンの表面に触れると「アチッ!」というほど。

卵を置いてから待つこと二時間......

結果は写真の通り。パリパリに乾燥した白身、固まった黄身。

干涸びた卵の出来上がり!


2013年6月14日金曜日

砂漠の奇妙な生き物たち


サソリ・・・毒あり、刺されると死に至らないまでもかなりなものらしい。


マスクのような色合いで、カメムシのような不思議な模様の虫がいました。


ムカデ


たまに現れる牛。


爬虫類好きなバイオロジスト、ロバートが手にしているのは小さいながらも毒蛇です。
コブラと同じ種類の毒蛇とか...... Coral Snake

2013年6月13日木曜日

砂漠のオアシス

  



酷暑の中、朝の撮影が終わるとアクセル全開で直行するのがこのフルーツジュース屋。
町外れの坂の上にある我らがオアシスです。

氷の入った冷たぁ〜いジュースをひとくち飲むと思考が戻り、生き返った気分になるのです。


2013年6月12日水曜日

命を繋ぐサボテン


花が終わると実がみのり、多くの鳥たちが訪れます。キツツキが実を食べていました。



巨大なサボテンの幹には多くの水分が蓄えられています。



フライキャッチャーの家

日々の気温は40℃近くあり、乾燥しているその暑さは半端ではありません。
あちこち旅して来たはずの僕も、ここでの暑さはなかなか堪えます。

大地には「水」というものが一切ありません。
川も無ければ、湖も、池も、水たまりすら無いのです。

その気候に合っているいるのがこのサボテンなのでしょう。
幹は鳥やハチの住処になり、花も昆虫や鳥に利用され、実も食料になるのです。

サボテンの80%は水分と言われています。
目に見えない水はサボテンの中に蓄えられているのです。

もし、サボテンが無かったら動物の種類はもっと乏しいものだったに違いありません。

2013年6月9日日曜日

Sabroso !

Sabroso !  (サブロッソォ〜)........... 美味い ! という意味のスペイン語です。 

撮影中の楽しみは何と言っても食事。
僕は食事担当でもあるのです。

僕を含め3人の取材スタッフの健康管理を考え、栄養価の高く、美味いものを作らねばなりません。
なかなかに頭を悩ませるところ。

キッチンはコールマンのガスストーブ。
限られた道具と食材で如何に皆の食欲をそそる料理を作るかですが、ま、何とか頑張って作ってまぁ〜す。



やはり定番はカレー。暑いところでは辛いものがいいのです。


朝食はフィールドで食べるオニギリ。ごま塩にもうひと味を加えて。


つけ汁うどんにツナサラダ。新鮮な野菜の確保はなかなか難しい。


ポトフ製作中


サンドウイッチにホットドック。ちょっと心配な氷を使ってアイスコーヒー。


近所の食堂での食事。タコスに豆にサラダにビール。


メキシコのフルーツパフェといったところ。
マンゴーにスイカ、バナナ、パイナップル、その上にシリアルと生クリーム。

2013年6月8日土曜日

砂漠の道





メキシコのタイヤ修理場。ひと貼50ペソほど(約400円)
グラシアス〜と10ペソのチップを渡すと修理のオジサンはニヤッと笑った


毎日、フィールドへ向かう為に砂漠地帯の悪路を走行。砂と瓦礫の道。で、パンク。
2週間で3回のパンク。

アスファルトの道にも穴があいていたり、ビール瓶が落ちていたりとパンクの原因は色々です。それにしても2週間に3回とは!

炎天下でのタイヤ交換もなかなかこたえます。

2013年6月5日水曜日

様々なサボテン










80%が水分というサボテンは乾燥したこの土地で、様々な生き物たちの命の拠り所になっています。
僕も、すでに何度か棘の洗礼を受けました......