ここ数年は事情によりなかなか海外への撮影へ出ることが出来ません。
そんな僕を気遣ってか、去年から撮影の仕事をいただいています。
その仕事とは、船上カメラマン。「戦場」ではありません。
船の上から、船の上空からの撮影。というわけで「船上カメラマン!」
カメラを手に、時にボートから、時にセスナやヘリコプターから狙う被写体である客船。野生動物ではないけれど、生き物のように、その巨大な船たちは、なかなか迫力があります。
3月の 2週間は何隻かの船を撮影する為に、西日本を訪れました。
初日は、ここ埼玉から岡山まで750キロをドライブ。そして、九州に入り、博多、鹿児島、長崎へと。九州での一番の目的は、長崎港でのクイーン・エリザベス号の空撮でした。
しかし、オーストラリア沖でのサイクロンの影響で、急遽、日本の寄港地を神戸に変更。
先に長崎入りしていた為に船の空撮は出来ず。
出鼻を挫かれながらも船の動きをナビゲーションで追っていました。すると、関門海峡方面に向かうエリザベスをキャッチ。急いで車を走らせました。
北九州の門司港で船をつかまえることが出来ました。
夕日の関門海峡。
山の間からエリザベス号の船首が現れた時は胸が熱くなりました。
この船は以前訪れたイタリアで目にしたことがあり思い入れがあったので再会を楽しみにしていたのです......
関門橋をくぐるクイーン・エリザベス号
夕日の海を、ゆったりとしたスピードで日本海へと進む巨大な船