先週のこと。
街での疲れを癒すためフィトンチッドを吸収するべくいつもの森へ行ってきました。
長野県某所、白樺とカラマツに囲まれたその中にあるキャンプサイト。
天気に恵まれ、秋の冷んやりとした空気が心地いい日でした。
モコモコとした森が好きです。
針葉樹と広葉樹の混生林、その繊細な紅葉は美しく、詫び寂びの日本の心。
水に映し出される森もまた美しく心に沁みるのです。
森は水をつくり、水は森をつくる。ただ、そこにある森は単純に心地よいのです。
白樺から顔を出したきの子。
ススキは風に揺れ。
森につくと、まず、ビールのプルトップを開け、少しだけ大地にこぼします。
そして、ぐびぐびと飲みながら火を熾します。
焚火を見つめるのは至福の時。
両手を重ねてつくるフクロウ笛、数回吹くと遠くの森からフクロウの声が返ってきました。ゆっくりと答えるように何度も吹くと、鳴き声はだんだんと近づいてきます。
闇に包まれて姿は見えないけれど、すぐ近くにフクロウがいるのを感じました。
家に戻っても服についている焚火の香り、その香りがきえるまでは森を近くに感じていられるのです。