今月初め、釣りに行った渓流沿いで目にした森は美しかった。
このところ雨が多かった為か、たっぷりと水分を吸収した樹々は生き生きと見えました。
山へ行っても、かなり奥地までのびている林道。目につく森の多くは植林。
等間隔で植えられた杉の木々、真っ直ぐに伸びた幹は何となく味気ない風景に感じてしまうのですが。
そんな景色の中で目にする原生林は、いい〜。
暗色の幹の杉と明るい色のブナとの対比には目を魅かれます。
三姉妹のように並んで立っているブナ。カメラを取り出し、何度かのシャッターを切り、しばらく見とれておりました。
斜面からとびだし、転がり落ちそうに見える巨大な岩。何本もの太い幹でその岩を支え、踏ん張っているように見える木の姿の逞しいこと!どのような行程でこんな風景になったのだろう? 地殻変動や地面の風化で現れた岩、そしてその岩を這うように成長していった幹。数十年、数百年と時間をかけて変化していったであろうこの岩と木の関係で様々な想像を膨らませることができました。
野生動物に遭うことはなかなか難しいけれど、岩や木はいつもそこにあります。
たまに訪れる同じ場所での季節毎の風景もまた、オツなものです。
そんな風景を見に、近くでいいからそろそろまた、森の中へ行きたくなりました。
僕のセラピストである森の木々の声を聞きに。