鳥の撮影に訪れている公園、その森の中で出会う野良猫たち。自然の中で暮らすものを野ネコという。もとはと云えばネズミの駆除や愛玩動物として中近東などから日本へと連れて来られたネコである。飼い主が手放したり、逃げ出したものが野生化し繁殖しているようだ。行動や目付きもどこか飼い猫とは違い簡単に近づかせてはくれない。野ネコは外来種とされ駆除の対象でもあり、捕らえられれば命を失う運命にあるという。
冬のアラスカの森の中で出会ったネコ。リンクス。深い森の中でウサギを主食として暮らしている。家ネコに比べるとその体は遥かに大きく、ウサギを追い雪の上を自由に走り回れるように太くて大きな足を持ち、毛皮は美しい。耳の先には黒い毛がピンと立ち、なんともワイルドな様相の野生のネコだ。夜に行動することの多いリンクスに出会うのは難しい。冬にはマイナス60℃にもなる生息地は、外来種が容易に入り込める環境ではない。自由に生きられるが、その生活環境は過酷だ。同じネコでも環境によってずいぶんと違う生涯になるのだと思った。
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