アラスカ。デナリナショナルパーク。設立100周年。
北米大陸の最高峰であるデナリ、その山を取り囲むように広がる九州と同じほどの面積を持つ国立公園。6000メートルを超えるデナリを主峰に多くの白き峰々が天を貫き、裾野に広がる荒野にはグリズリーやオオカミ、ヘラジカ、カリブー、多くの野生動物が暮らしています。1917年、国立公園に制定されてから100年が経ちました。
アラスカへ通うようになり訪れた回数は数え切れないほど、20年以上通った場所です。四季を問わず多くの時間をこの場所で過ごし、心に残る写真の多くもこの国立公園で撮影しました。
ワンダーレイクに映るデナリとアラスカ山脈。
神秘的な湖に映る山々の姿が撮りたくて、テントから片道一時間半ほどの道のりを何度通ったことでしょう。ヘッドランプの光を頼りに、夜中にテントを出ると何度かクマにも遭遇しました。
往復三時間余りの道のりを歩いても、雲が出て山が隠れてしまったり、いい光にならなかったり、かと思えばタイミングよく湖にヘラジカが入っていたり、様々なことがありました。
朝日の昇ったツンドラに現れたヘラジカ。
この場所では写真撮影の多くを学んだ気がします。
多くの動物を観察することができ、風景も最高、そんなシチュエーションでの撮影は至福の時でした。
世界的にも有名な国立公園だけあって、ナショナルジオグラフィックの写真家たちとも出会うことがあり、レンズを並べて撮影するチャンスにも恵まれました。
手つかずのまま、そのままに残されている国立公園が100年もの歴史を誇るというのは素敵なことではないでしょうか......
久しぶりにまた、ワンダーレイク越しにデナリを眺めたい、デナリ国立公園設立100周年の声を聞き、そんな思いになりました。
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