2013年2月4日月曜日

立春


立春の今日。

キンと張りつめた空気もなく、ほのかに春の気配も感じられる日でした。

気分転換でもしようかと、伸びていた髪を切りました。ずいぶんとさっぱりしたけれど、首筋がす〜す〜。髪を切って寒さを感じるとは軟弱になったもンだ、と思ったりして。

以前は冬でもTシャツで過ごすことがあったものだが、このところフリースまで着込んでいる。
街での暮らしが長くなるとだんだんワイルドさが欠けて来るのだろうか......?

北極圏ではオーロが揺らめいていることでしょう。

ハァ〜、行きたい。





2013年2月2日土曜日

生物濃縮




原発事故から2年が経とうとしている今、福島県内に住むイノシシからは多量の放射能が検出されている。1kg当たりに含まれる放射性分質は33,000ベクレル(33,000bq/kg)野生鳥獣検査では最大値を記録した。通常、食用の肉に含まれる放射能の測定基準値は500ベクレル(500bq/kg)と言われるから数字を見れば凄さは想像がつく。ベクレルという値が何を意味するのかはピンと来ないが、示す数値が大きいことは人にも動物にも確実に悪影響であるはずだ。

イノシシはクマやシカよりも放射能の含有率が圧倒的に高い。
それは彼らの大きな鼻のある顔を使って土の中の餌を掘り起こし補食する行動や雑食性に起因する。放射能の降り積もった土を直接顔で掘り進み、放射能含有率の高い植物の根や昆虫、小動物などを多量に食べることで放射能は濃縮され体内に蓄積される。

避難措置がとられ人影の消えた市町村に入り込み畑や庭を掘り、放置された野菜や昆虫などを食べているようだ。そこは特に放射能が強い場所でもある。

被災地では豚舎から放たれた豚がイノシシと交配するケースも多く、多産であるイノシシは、イノブタになるとさらに繁殖率が高まるという。個体数が増えればより広範囲へと拡散してゆく。危険な害獣とされたイノシシたちの運命は決まっている。

放射性分質は食物を通じて、小さい生物から体格が大きい捕食者へと移行するに従い、濃縮されてゆく。これを生物濃縮といい、生態ピラミッドの上位に位置する生物の放射能値は必然的に高くなる。そして、そのピラミッドの頂点に立っているのは我々人間であるという事実は否めない.........

人間が自らの為に行なって来た開発はいつでも自然や動物を犠牲にし、堂々巡りの後、そのツケはやがて自分たちに戻って来る。





2013年1月31日木曜日

野生のネコ



鳥の撮影に訪れている公園、その森の中で出会う野良猫たち。自然の中で暮らすものを野ネコという。もとはと云えばネズミの駆除や愛玩動物として中近東などから日本へと連れて来られたネコである。飼い主が手放したり、逃げ出したものが野生化し繁殖しているようだ。行動や目付きもどこか飼い猫とは違い簡単に近づかせてはくれない。野ネコは外来種とされ駆除の対象でもあり、捕らえられれば命を失う運命にあるという。




冬のアラスカの森の中で出会ったネコ。リンクス。深い森の中でウサギを主食として暮らしている。家ネコに比べるとその体は遥かに大きく、ウサギを追い雪の上を自由に走り回れるように太くて大きな足を持ち、毛皮は美しい。耳の先には黒い毛がピンと立ち、なんともワイルドな様相の野生のネコだ。夜に行動することの多いリンクスに出会うのは難しい。冬にはマイナス60℃にもなる生息地は、外来種が容易に入り込める環境ではない。自由に生きられるが、その生活環境は過酷だ。同じネコでも環境によってずいぶんと違う生涯になるのだと思った。


2013年1月28日月曜日

The Big Year



『The Big Year 』

そんなタイトルの本がある。
アメリカに暮らすの3人の病的なまでに鳥好きな人たちの物語だ。

1年間に、全米に住む鳥、渡り鳥、迷鳥をカウントし、その数を競い合うというコンテスト。
それが 『ザ・ビッグ・イヤー』

家族を犠牲にすることも、借金をすることも、鳥に出会う為ならば惜しまない。あらゆる可能な手段を使いハワイからアラスカ北極圏、嵐のアリューシャン列島まで鳥を見る為に出掛けてゆく話が書かれている。

上の写真は近くのよく行く公園で撮影したウソ(Bullfinch)という鳥。ウソのようなホントの名前。
この鳥を見ると思いだす事がある。

フェアバンクスの友人宅である年、バードフィーダーに1羽のウソが現われた。
現われることのない鳥が現われたのだ。

その噂はたちまち全米中に広がり、多くのバードウォッチャーたちが友人宅を訪れ始めた。

玄関の鍵はかけられることなく、鳥を見に来る人達が自由に出入りをする。
まったく知らない人達が家のソファーに腰掛け、いつ現われるとも分からない鳥を待っているというちょっと不思議な光景があった。

ある日、一人の男がレンタカーで乗り付け、5分ほどするとウソが現われた。
男は鳥の姿を見ると大喜びでレンタカーに飛び乗ると空港へと戻っていった。

彼は何十時間もかけてフロリダからやって来ていた。
大金を使い、たった5分の為に、1羽の鳥を見る為だけに......

..........................本当にウソの様な話だったことをこの鳥を見る度に思い出す。





2013年1月25日金曜日

寒い朝に



冷えたなぁ〜と思った朝でした。

車に乗り込むと、フロントグラスは凍りつき、氷点下の気温が作り出したスケールを縮めた極北の風景の様な氷のアートが広がっていました。思わず撮った i-phone でのワンカット。

エンジンをかけ、溶かしてしまうのが勿体ないと思いながら、しばらくの間、その造形美に見入っていました。


2013年1月24日木曜日

幸せの青い鳥



少しの時間、カメラを手に森の中へ。

毎日でも好きな動物を撮影していたい、そう思うが今はなかなか時間がとれない。
街中では野生の哺乳類を撮るのは難しいから被写体はやはり、鳥。

しばらくの間、森の中でじっとしていると青い影が走る.............ルリビタキのオス。
美しい色の小さな鳥が薄暗い森の中で輝いていた。

幸せの青い鳥 ? だと、いいのだけれど。

2013年1月19日土曜日

ベアスプレー



青森県庁での異臭騒ぎ。

職員達は真冬の氷点下4.4℃の気温の中へ逃げ出したという。
なんと!原因は不燃物として捨てられていた二本のベアスプレー。

向って来るクマに向けて噴射するクマ撃退用のスプレーである。
強力な唐辛子エキスが含まれていて人の目や鼻に入ると凄まじいことになる。
人間の何千倍もの臭覚を持つクマにはたまったものじゃない。

でも、銃で撃たれてしまうよりはずっといい。
クマを撃退する為の物ではあるが、ある意味クマの命を守ることのできる物でもある。

山歩きや釣りに自然の中に分け入る人たちの中には、ここ数年このベアスプレーを携帯する人が増えていて、登山用品店や釣具店でも見かけるようになった。



古くなったベアスプレーを使い、ちゃんと噴射するかどうか撮影を兼ねてのテスト風景。

かなりの勢いで噴射される唐辛子エキス。
(実際にクマに噴射する時は 5m ほどまで近づいてから、確実に顔を狙わなければならない!)

この後、風にのってほんのりと漂って来た唐辛子の霧におそわれた僕は、痛む目に止まらない涙、鼻の粘膜もやられ、誰もいないアラスカの荒野で一人、しばらくのあいだ涙を流す羽目になったのでした。



青森県庁の職員は涙目で、
「痛いわ寒いわでクマの気持ちがよくわかった」........そう語ったそうだ。