2012年3月31日土曜日

木蓮満開




3月も今日で終わる。

すごい風が吹き荒れ、突然の雨。そんな中、木蓮の花が満開だった。強風に翻弄される白い花。まるで嬉しそうに躍るようにように見えた木蓮たちは、きっと、ようやく訪れた春を喜んでいたにちがいない。

2012年3月30日金曜日

銀座へ



いくつかの用事があり東京へ出たので銀座のフレームマンのギャラリーへ顔を出すと、先日預けて来た写真を額装していただき、展示していただいてありました。

日本を代表する写真家の方たちの様々な写真がずらりと並び、見応えがあります。動物写真界の巨匠、田中光常 先生や吉野 信 先生の写真も。そんな中に僕の写真もありますので...いやぁ〜ハズカシイ。


写真は六つ切りで、さり気なく部屋に飾るにはなかなかいい大きさです。多くの写真が販売され、少しでも多く被災された子供たちのために役立てばと思います。

2012年3月24日土曜日

早春の山へ





慌ただしい日々が続いておりました。どうしても自然の中へ行きたくなったので、数時間、車を飛ばし山の中へ。天気のせいもあるのでしょう、車も少なく快適なドライブ。夕べからの雨は小降りになったり、激しさをましたり、雨の景色もなかなかにおつなものです。霧が湧く山、生命感のある森、雨に濡れる梅の花。やはり自然には癒されるなぁ〜と思いながら繊細な日本の風景に浸ることのできた今日でした。

2012年3月20日火曜日

春分の日



ピンクやシロの梅がほころび、そろそろ桜も咲きそうな気配を感じた日、フリースを羽織ることなく過ごせた暖かい日でした。夕べは写真関係の方たちと美味い酒を酌み交わし、写真の話、動物の話で、盛り上がっておりました。気が付けば辛うじて終電に間に合う時間!......帰宅したのは午前2時 !?

北極海の乱氷地帯の氷の穴からシロクマの親子は姿を現しているだろうか?
沿岸部のグリズリーたちは、あとひと月、内陸部のクマはさらにふた月ほど、地面に掘った穴の中で過ごすはずだ。桜の開花のニュースが流れる季節になると冬眠から目覚めるクマのことを考えてしまう。

2012年3月16日金曜日

震災支援企画展示



額装・パネル・装飾展示のパイオニアである株式会社フレームマン。僕も写真展の時にはパネル製作や展示をお願いしている会社だ。2m×3mなんていう巨大パネルもフレームマンが製作してくれた。

フレームマンの運営する銀座、数寄屋橋にあるエキシビジョンサロン銀座で、3月24日(土)より震災支援企画の展示が行われる。「東日本大震災チャリティー販売」被災地の子供たちへ・・・と題されたこの企画展には額装された有名写真家の方たちの作品が展示販売される。そんな中、上に掲載したカットも含め、僕の写真も5点展示させていただくことになりました。売り上げはフォトボランティアジャパン基金(PVJ)を通じ被災地の子供たちへ。

プリント製作はフォトグラファーズ・ラボラトリーの那須川さんにお願いした。ナショナルジオグラフィックや国内外の著名写真家の多くのプリントをしている凄腕プリンターだ。写真家、ラボ、写真を愛する多くの方たちが写真を通じて少しでも何か役に立てればと企画されたこの展示、多くの方に足をはこんでいただければと思います。

フレームマン・銀座・ショールーム
東京都中央区銀座 5-1 銀座ファイブ 2F
TEL&FAX 03-3574-1036
火曜日定休/開館時間 10時〜18時(土曜日16時迄)

2012年3月11日日曜日

震災から一年




アラスカで撮影中だった去年の今日のことははっきりと覚えている。街へ戻った日、スーパーで買い物をしていると店員の女性が日本で地震があったことを教えてくれた。すぐに友人宅へ向かいそこで見た、まるでSFのようなテレビの映像は忘れられない。数日間ずっとユーストリームから流れるNHKのニュースに釘付けになった。日本にいる家族や友人達に連絡をとり続けたが、返事の来ないメール、混線する電話、心配な日々を送っていた。連絡がつくまでには何日もかかった。

家族や東北に暮らす友人達の無事が確認できたところで撮影を続け北へ向かうことを決めた。
厳冬の雪原には身を寄せ合うジャコウウシの群れの姿があった。

震災から一年が過ぎてもそれほど多くのことは変ってはいないが、今、生きていることに感謝して、地球という自然の中で生きていることの意味を、もう一度考えなおしてみたいと思う。

...............................合掌

2012年3月9日金曜日

Arctic Tern


「ん?」

旅をする鳥を語るのであれば、この鳥をおいては語れない。僕の大好きな鳥「Arctic Tern 」キョクアジサシ。北極と南極、両極間を旅する鳥。地球上でもっとも長い距離を旅する鳥だ。その飛行距離は4万kmにも及ぶ。小さな体からは考えられない飛行距離。たった1gの脂肪で約200kmもの距離を飛ぶことが出来るというから驚きだ。夏、白夜の極北の太陽をフルに使い子育てをし、冬には南極海周辺で餌を獲る。それぞれの季節に最も多い日照時間を利用して生きている。世界一多く太陽を浴びている鳥ではないだろうか。それにしては色白だが......

2012年3月8日木曜日

旅をするハクチョウ





まだ、ようやく春の気配があるかないか?というところに秋の写真でスミマセン。
ハクチョウの話ついでに続きです。
北国では、秋になると多くの渡り鳥たちは南へ向かう。晴れた日に上昇気流に乗って上空に舞い上がる鳥の群れを見ることができる。雁や鴨、鶴やハクチョウがそれぞれ大群になって南へ向かう光景に出会うことがある。多くの鳥はその年に生まれた雛鳥を連れて、それぞれ数千キロ離れた越冬地へ。地球規模で旅をする鳥たちはすごいと思う。感動する。

2012年3月7日水曜日

アメリカコハクチョウ



Tundra Swan (ツンドラスワン)アメリカコハクチョウはコハクチョウの亜種である。くちばしのほとんどは黒い。日本にもまれに迷鳥として飛来することがあるらしい。木が一本も生えていないような北極圏のツンドラで繁殖することからこの名が付いた。この写真は5月の終わり、早春のアラスカ北極圏で撮影したもの。北極海まであとわずかというまだ雪の多い荒野に、南から渡って来たばかりの2羽の姿があった。温暖な日本とはあまりにかけ離れた環境だが、何も無い、誰もいないこの環境が彼らの繁殖地には打ってつけなのだろう。



卵を抱く親鳥。たまに立ち上がり体勢を入れ換えたり、巣の補修をする以外はただひたすらに卵を温めています。

2012年3月6日火曜日

コハクチョウ






どうしても成鳥の真っ白な姿が見たくて、翌日再び訪れました。200羽とはいきませんでしたが、カモたちにまざる13羽の姿がありました。そろそろ北へ向う頃なのでしょう。東北地方を経由し、4月の中旬頃には道北のクッチャロ湖周辺に集結し、さらに北へ向かいロシアへ。シベリアのコリマ河流域から北極海沿岸のツンドラで繁殖します。南風に乗り、北海道を出発したハクチョウたちは100キロ近いスピードで飛び、わずか3〜4日でシベリアへ到着するようです。
ハクチョウやユキホウジロ、シロフクロウ、キョクアジサシ、どうも僕は白い鳥に魅かれてしまうようだ。

2012年3月5日月曜日

水辺の鳥たち





なかなか遠くへは出掛けられない事情がありまして。それでも、カメラを手に自然のあるところへ行かないとストレスでコテコテになるので、近くの川へ。車を30分ほど走らせたところに200羽ほどのコハクチョウの群れが来ていると何かのニュースで見た記憶があったので行ってみると、若い個体が一羽だけ。ガードマンのおばさんが「田んぼへ食事に行っているから、戻ってくるのは昼過ぎです」と教えてくれました。コガモやオオバンやオナガガモがいたので、しばらくの間、彼らの様子を撮影しましたが、僕がいる間白鳥達は戻って来ず......