土、日に、敬老の日と秋分の日を含み、5連休となったこの秋のシルバーウィーク。
ほんとうは、いつもの森の中でキャンプをして過ごしたかったのですが、家での雑用があり、泊りがけで出かけることができませんでした。連休最終日、あまりの天気の良さに居ても立ってもいられず、バックシートにカメラと三脚を放り込むと西へと、山の方向へと車を走らせました。
普段なら1時間ほどで到着できるはずの場所も、連休の為、道は渋滞......
向かった先は埼玉県立武蔵自然公園にある多峯主山(とうのすやま)標高は、ほんの271m。気軽に行け、遠くを見渡せるお気に入りの山です。隣にある天覧山にならび、秋には鷹の渡りを観察することができます。
シルエットの山並みが連なる景色が好きです。視野に入るこの風景の中に、どれほどの鹿や猪、熊が暮らしているのかをいつも想像しています。
森の中を歩くのはいいものです。この時ぞとばかりフィトンチッドを胸いっぱいに吸い込んでゆっくりと歩くのです。木洩れ陽を浴び、五感を砥ぎ澄ませながら。風景も気分を持っているはずです、風に揺らぐ草花や樹木からの気が、そう感じさせてくれるのです。
太い幹はいつも、どこからかジッと森に来る人間たちを見ている、そんな気がしてなりません。
緑を透過する太陽の光。森を走る鳥の影。鬱蒼とした森は生命力に溢れています。
秋に日陰に咲く不思議な恰好をした花はヤマホトトギス。
大小さまざまなキノコも顔をだす秋の森。
尾根に続く杉の小径。アラスカにこんな道があれば、かなりの確率で熊に遭うことでしょう。道の脇には猪が植物の根を掘り起した、いくつもの跡がありました。
森の出口で目にした注意書。
街へ戻り、高麗川沿いの巾着田へ。
自宅からそれほど遠くない場所なのに訪れたのは初めてでした。
曼珠沙華の花は満開。
夕方の光の中で、広大な土地を埋め尽くす真っ赤な花は神秘的に輝いていました。
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