2016年4月11日月曜日

繊細な春の森


暖かい週末。車を走らせ奥多摩へ。
数日前に仕事から戻り、洗車したてでピカピカの車で、雪解けと雨の後のドロドロの林道へと入って行きました。ところどころ路肩が崩れているので慎重にハンドルを握ります。ここ数日の暖かさの為、萌え始めた森。新緑が目に眩しい季節の到来。


芽吹いた緑にヤマザクラが色を添え、山々のところどころにワンポイントのピンク色。
飛び交う鳥たちは恋の季節。森も賑やかになってきました。


 植林された杉のフレームの向こうには自由に踊る原生林。
         
           

日本の森は繊細だと思います。なんとも言えない彩りを見せてくれる森はずっと眺めていても飽きることがありません。

                    

このところの仕事は、自然写真とは少し離れておりますが、心の中ではいつも自然とつながっています。人工物にカメラを向けていても、そのフレームの向こうにある自然に目がいきます。たまに訪れることのできる森の中で、フィトンチッドを胸一杯に吸い込んでしばらくの間の鋭気としましょう。

ハァ〜、だぁ〜れもいない森でキャンプしたい。そう思いながら繊細な森を見つめていた日でした。



2016年3月19日土曜日

春までもう少し


先週の出来事。
アップするのを忘れておりましたので、一週遅れでのアップです。

冷えるなぁ〜。
このところ寒い国を訪れていない為か、体がすっかり日本仕様になってしまったようで、軟弱にも寒さを感じる体になってしまいました。

 春はそろそろそこまで来ているかのように見せかけて、山ぞいにはまた雪を降らせたりしております。

天気予報によれば、山ぞいは雪。何をしていようと「雪」という言葉を聞き逃さずにいた僕は、いつものように車にカメラバックを積み込んで気づいた時には山の方角を目指し、ハンドルを握っておりました。

山が近づくにつれ気温は下がって行くようです。山々を覆う雲が切れると稜線付近は雪景色。水墨画のような風景は渋く、なんとも心に染みるのでした。


「渋いなぁ〜」と雪景色の山を見ていると、視界を横切る雉の雄。
  雉は日本の国鳥でもあります。モノクロームの風景とは対照的にカラフルな体色。



偶然見つけたアオサギのコロニー。
それぞれの巣には親鳥の姿があり、多くの巣で抱卵している様子。


どこからともなく目ざといカラスが現れると......


巣の中から卵を盗み出し、森の奥へと消えて行きました。
目の前の春に、生き物たちは活動的になっているようです !

2016年2月8日月曜日

雪の森へ


前日の天気予報は、雪になることを告げていた。
とにかく「雪」という言葉を聞くと心が躍る僕なのです。

日が落ちてから降り始めた雨はいつしか雪に変わっていたようだ。

例によって、車に三脚とカメラバッグを投げ込むといつも訪れている森へと向かいました。
山へ近づくにつれだんだんと白なる風景。いつもとは別の場所?そう思えるほど景色は変わって見えている。

凍った路面でスリップしたのか、一台の車が道路標識を曲げ横転していました。運転手とお巡りさんが並んで腕を組み、横倒しになった車を見つめている。冬道は慣れているから大丈夫!と思いつつも慎重にハンドルを握りなおし先を急ぐ。


山道に入るとさらに雪は深くなり、雪の積もった森は素敵です。
昇り始めた太陽に溶け出した雪が枝から落ち、ハラハラと舞うスノーダスト。


静まり返った森の中、鳥や鹿の気配。
写真には撮れなかったけれど、鹿が二頭、雪の森の中を走って行きました。



雪は街も森も、真っ白に変え、ちょっとしたアート作品に仕上げてくれる。
自然の神様はもちろん、芸術性など考えていないだろうが......いや、ひょっとすると絵心を持っていて景色を楽しんでいるのかも?


前回来た時はかるく雪にはまったけれど今回は難なく走行。
落石を避け、雪の重みで折れた倒木をくぐり抜け、行けるところまで進みました。雪の落ちる音しか聞こえない静まり返った森の中で鳥の声を聞き、鹿の気配を感じ、街の暮らしで少し鈍った五感を研ぎ澄ませてまいりました!

もっと雪のあるところへ行きたい......北極圏の冬を埼玉の森の中で妄想した日でした。



2016年1月28日木曜日

翡翠



ポカポカと暖かい陽射しに誘われて、久しぶりに長いレンズなどカメラバックに詰め込むと近くの公園へ鳥を探しに行きました。

しばらく林の道をうろうろすれどもこれといって変わった鳥の姿はなく、あぁ〜あ、何にも撮れないな、などと思いながら、日も傾き始めて来たのでそろそろ帰ろうかと、その前にちょっと覗いておこうかと訪れた小さな池。

ケケケケッ........!と、ん?翡翠の声。

振り向くとこちらへ向かって飛んでくるではありませんかっ!おぉ〜ッ、ラッキー!
近くの枝に止まってくれました。水に飛び込み小魚を咥えると離れた枝へと飛び食事をとる姿が。





何度かの捕食のチャンスを撮り逃がし、何度かのチャンスの後、どうにかファインダーの中にその姿を捉えました。

今この時代に、僕の望遠レンズはマニュアルフォーカス。すでに25年ほど使っているでしょうか。置きピンの撮影はまだしも、さすがに追いピンには限界があり、アクションショットはほとんど賭け。動きのある被写体はいつも祈りながらのシャッターです(笑

そろそろ新しいレンズが欲しいなぁ〜と思ってはみたものの、目ン玉が飛び出るほどのその価格に、そう簡単には手も出せず、弘法筆を選ばず、と強がっている次第。

それにしても、翡翠は川の宝石といわれるだけあって美しい。
高価なレンズのことも忘れ、その後ろ姿に見とれてしまった僕でした.........


2016年1月25日月曜日

雪の宝登山


観測史上初、沖縄にまで雪を降らせた低気圧。関東地方にも降雪の予報が出ておりましたが、雪が降ることはなく、しかし、張り詰めた冷たい空気の週末となりました。

毎年、この時期に訪れている長瀞の宝登山(ほとさん)。ネットで調べると斜面によっては満開。ということで出掛けてみました。

寒さのせいか、車も少なく、道はすぃすぃ〜っ、とストレスないドライブ。
秩父方面に近づくにつれ、道端の雪の量は増え、山間部の積雪も目につくように。

雪景色はいいなぁ〜!そんなことを思いながら運転しておりました。


ロープウェイで山頂へ。山頂付近にはかなりの雪があり、冷たい風が吹いています。
真っ青い空の下、黄色い蝋梅の花はほんのりと甘い香りをただよわせて満開でした。


ジョウビタキが蝋梅の林間を飛び回り餌を探しています。一羽のオスが近くの枝に止まると、?という表情で黄色い蝋梅に鼻を近付け、あま〜い匂いをかいでいる僕のことを、まるくカワイイ瞳で見つめていたのでした。


ん〜。山の連なる風景はいいですねぇ〜。「正しい日本の冬の風景」そんな気がします。
そしてまた、考えることは、見えている範囲にどれほどの野生動物がいるか?ということ。鹿は?猪は?熊は冬眠しているだろうか?風景の中からそこに住んでいる動物を想像できるのは素敵なことではないでしょうか。

冷たい風に漂う蝋梅の甘い香りを胸いっぱいに吸い込み、想像力をかきたてたれた雪の宝登山山頂での数時間でした。

2016年1月1日金曜日

あけましておめでとうで、ごザル。



みなさま、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

2015年12月2日水曜日

我が青春の日和田山

先週末は、近くの想い出の山へ何年ぶりかで出かけました。

家での雑用をさっさと片付けて車に乗り込むと北西に位置する奥武蔵の山の方角を目指しました。

目的地は埼玉県、日高町にある日和田山。ここは高校生の頃、岩登りの練習でよく通った場所です。

天気のいい週末はドライブに出かける車でやや渋滞気味、けれど自宅から車で1時間ほどで行ける場所にあります。




駐車場に車を停め、日の差し込む杉の森を30分ほど歩くと、目の前に突然現れる二つの奇岩。


週末の岩はすごい数のロッククライマーで賑わっていました。


 


30年前、高校生の僕、と、現在の僕。

あの頃はスリムで引き締まり、エネルギーに満ち溢れていたから、こんな岩場はなんのその!スゥ〜イ、スゥ〜イと登っていたのですが......

山岳部の先生とビレイを交代しながら、腕や足がパンパンになるまで何登もし、登り終えると岩の下で火を焚いて焼肉をしたものです。

もう少し体重を落とし、もう少し筋トレをして、また岩登りも復活したい、そんな気持ちになりました。

今年の紅葉はこれで見納めでしょう。繊細な晩秋の森の中で若かりし昔を想い出し、リフレッシュできた週末でした。