2014年6月22日日曜日

Summer Solstice


真夜中の太陽に輝くワタスゲの群落


夏至.......Summer Solstice 6月21日

日本は今日22日ですが、時差のあるアラスカは21日。

最近は出掛けられていませんが、数年前までは、6月21日を北極圏内で過ごしていました。

今、北は夜のない白夜の季節。夏至の日の太陽は直線上を水平に移動するように位置を変え、沈むことがありません。

そして、この日は父の誕生日。北極圏から父のことを想い、心の中で誕生日を祝っていたことを思い出しました。



そしてこんなことも......

遠くに見つけた一頭のグリズリー。広い風景の中で山を入れ込みロングで撮影をしていると、何処からか一羽のカラスが、僕の頭上で鳴き始めるとそれに気づいたグリスリーは僕に向かって走って来ました。目の前まで来ると立ち上がったクマ。

これはその時、ドキドキの心臓の鼓動を押さえて震える指でシャッターを切ったワンカット。

2014年6月3日火曜日

ナキウサギの嘆き


北海道、音更では今日、37.8℃を観測したといいます。観測史上初の気温ということ。
道内の33地点で25℃以上の夏日になったようです。まだ6月になったばかりだというのにいったいこの暑さは何なのでしょう。

北海道で暮らしている頃、暑くて仕方がないと感じたことはほとんどありませんでした。
もちろん、部屋にクーラーなどなかったし、扇風機すらなく、暑くて寝苦しいと感じた夜も記憶にありません。

写真はナキウサギ。英名をPIKA (パイカ)といいます。
世界には25種類のナキウサギがいます。
寒冷な気候を好み、高地の草原や岩場に暮らしています。

ナキウサギは大雪山系、然別湖周辺など、北海道にも暮らしています。
温度に敏感なこの小さなウザギは、気温が23℃以上に上がると、1時間で死んでしまいます。

地球温暖化により、さらに高地へと生活環境が追いやられれば、個体密度は高くなり、食物不足や遺伝的な問題も出て来ます。冬も冬眠せずに生き延びる彼らにとって、寒さのみならず暑さまでもが脅威となっているとは......

辺鄙な環境に暮らしている小さな動物ですが、人類も加担しているであろう環境の変化によって、生活の場を追われていることを、北海道からの今日のニュースで再確認したのでした。


お気に入りの岩場に現れて「ピュー、ピュー!」と鳴くナキウサギ。

今、大雪山はまだ多くの雪に覆われているはずですが、ナキウサギたちの生活圏の気温が気になった一日でした。

2014年5月30日金曜日

みどりの中のフクロウ


みどりの森の中でフクロウに出会いました。
枝の高い場所で様子をうかがっているのは親鳥。


その視線の先には、雛の姿が!あどけない顔。巣立って間もない雛は和毛に覆われフワフワ綿菓子のようです。


何とも言えない表情をしますねぇ。


低い位置にいる雛を長時間、中腰で撮影。足がしびれようと、蚊に刺されようと、
ファインダーからは目を離せません。たまらないその表情や仕草を見ていると時の経つのも忘れてしまいます。


2014年5月25日日曜日

町の中のチョウゲンボウ


上手く飛べない雛はピーピー鳴きながら、翼をばたつかせ羽ばたきの練習。


スーパーで買い物をして実家へ向かう道すがら、双眼鏡やカメラを持った人の姿を目にしていました。これは鳥に違いない。ある時1人の女性の方に訪ねるとチョウゲンボウの番が国道の高架の下に巣をかけているということでした。

何羽かの雛が孵り顔をのぞかせてることがある、そう聞いていました、しばらくはカメラを持って出掛けるタイミングを逃しておりました。

今朝は何となく車にカメラバックと三脚を積んで出掛けると、すでに巣立ちを終えた雛が民家の瓦屋根の上に停まっているではありませんか。


巣の上の外灯の上には雛を見守る親鳥の姿が。


すぐ横にあるゴミ集積場近くに群れるカラス。このカラス達に雛が狙われる可能性が多いのに何故、親鳥はこんな近くに巣をかけたのでしょうか?他の猛禽に狙われるよりカラスに襲われる確率が低い方に親鳥は賭けたのかも知れません。

無事に巣立ちを迎えることが出来た雛。これから大自然とは違う環境の中でどんな試練が待ち受けているのでしょうか......


2014年5月20日火曜日

CO2→O2


大学でのCO2入門の講義の翌日は、自宅から車で1時間ほどの名栗の山の中へ行って来ました。少し前には桜が咲き、そろそろ新緑の始まりだ!などと思っていたのですが。

なんのなんの、自然の成長するスピードの早いこと早いこと、鬱蒼とした緑の山になっておりました。CO2(二酸化炭素)の講義のあとには森の中でたっぷりと出来たてのO2(酸素)を吸収することができました!


何度も訪れている場所でしたが、じっくりと景色を見ていると、あれ?こんなデカイ杉あったかなぁ〜?と思うような一本が真っすぐに天を突いて生えていました。大きな木はいいのもです。ずっと見上げていると首が疲れますが、飽きずにずぅ〜っと眺めていると色々なことを語りかけてくれるのです。まさに、森の樹々は僕のセラピスト。

たまたま出会った釣り師のおじさんとしばらく話し込んでおりました。
ぜんぜん逃げないカモシカの話、秩父方面からクマがおりて来る話。山女、岩魚のポイント、...etc...etc  山の中で写真を撮っているとたまぁ〜に話好きな面白い人に出会います。


渓流の残雪も、さすがに今ではその姿を消しています。
山間部とは言え、埼玉県、その水は手を切るほどの冷たさはありませんが、それでも冷んやりと渓を流れる水は美しく気持ちのよいものでした。



2014年5月15日木曜日

大きな小心もの


開翼幅は2.5mを超え


群れ飛ぶ姿は優雅でもあり


アメリカの国鳥に任命され


人の獲物を横取りするのが得意技


怒られても


押しつぶされても


けっして、イジケない


白い頭のその鳥の名は......


白頭鷲(ハクトウワシ)

2014年5月14日水曜日

小さな鳥の王




ミソサザイ。(英名:Eurasian Wen —ユーラシアン・レン—)

世界には59種類のミソサザイの仲間がいると言われています。
日本ではキクイタダキと共に最も小さい種に属す鳥です。体調は10センチ程度。

体が小さい割には大きな声。渓の流れの音に負けないほどの澄んだ、良く響く声で囀ります。
渓流の岩場に巣を作ることが多く、釣りをしている時や渓の前でキャンプしているとその囀りをよく耳にします。写真は先日のキャンプの時に撮影したもの。大きな岩の裏側に巣があり、囀りながら頻繁に出入りしていました。

多くの神話が存在するミソサザイ。
スコットランド民話では鷲よりも空高く飛び鳥の王となった話があります。

我が国でも仁徳天皇はオオササギノスメラミコトという名前でした。
ササギとはミソサザイのこと。

アイヌ民話にも荒クマをやっつけるという話があります。
他にイノシシと戦う話も。どちらも耳の中に入り込み大声で囀り勝利を得るというものでしたが......

非力なるものでも、力あるものに勝てるという象徴となった鳥なのです。