2014年5月30日金曜日

みどりの中のフクロウ


みどりの森の中でフクロウに出会いました。
枝の高い場所で様子をうかがっているのは親鳥。


その視線の先には、雛の姿が!あどけない顔。巣立って間もない雛は和毛に覆われフワフワ綿菓子のようです。


何とも言えない表情をしますねぇ。


低い位置にいる雛を長時間、中腰で撮影。足がしびれようと、蚊に刺されようと、
ファインダーからは目を離せません。たまらないその表情や仕草を見ていると時の経つのも忘れてしまいます。


2014年5月25日日曜日

町の中のチョウゲンボウ


上手く飛べない雛はピーピー鳴きながら、翼をばたつかせ羽ばたきの練習。


スーパーで買い物をして実家へ向かう道すがら、双眼鏡やカメラを持った人の姿を目にしていました。これは鳥に違いない。ある時1人の女性の方に訪ねるとチョウゲンボウの番が国道の高架の下に巣をかけているということでした。

何羽かの雛が孵り顔をのぞかせてることがある、そう聞いていました、しばらくはカメラを持って出掛けるタイミングを逃しておりました。

今朝は何となく車にカメラバックと三脚を積んで出掛けると、すでに巣立ちを終えた雛が民家の瓦屋根の上に停まっているではありませんか。


巣の上の外灯の上には雛を見守る親鳥の姿が。


すぐ横にあるゴミ集積場近くに群れるカラス。このカラス達に雛が狙われる可能性が多いのに何故、親鳥はこんな近くに巣をかけたのでしょうか?他の猛禽に狙われるよりカラスに襲われる確率が低い方に親鳥は賭けたのかも知れません。

無事に巣立ちを迎えることが出来た雛。これから大自然とは違う環境の中でどんな試練が待ち受けているのでしょうか......


2014年5月20日火曜日

CO2→O2


大学でのCO2入門の講義の翌日は、自宅から車で1時間ほどの名栗の山の中へ行って来ました。少し前には桜が咲き、そろそろ新緑の始まりだ!などと思っていたのですが。

なんのなんの、自然の成長するスピードの早いこと早いこと、鬱蒼とした緑の山になっておりました。CO2(二酸化炭素)の講義のあとには森の中でたっぷりと出来たてのO2(酸素)を吸収することができました!


何度も訪れている場所でしたが、じっくりと景色を見ていると、あれ?こんなデカイ杉あったかなぁ〜?と思うような一本が真っすぐに天を突いて生えていました。大きな木はいいのもです。ずっと見上げていると首が疲れますが、飽きずにずぅ〜っと眺めていると色々なことを語りかけてくれるのです。まさに、森の樹々は僕のセラピスト。

たまたま出会った釣り師のおじさんとしばらく話し込んでおりました。
ぜんぜん逃げないカモシカの話、秩父方面からクマがおりて来る話。山女、岩魚のポイント、...etc...etc  山の中で写真を撮っているとたまぁ〜に話好きな面白い人に出会います。


渓流の残雪も、さすがに今ではその姿を消しています。
山間部とは言え、埼玉県、その水は手を切るほどの冷たさはありませんが、それでも冷んやりと渓を流れる水は美しく気持ちのよいものでした。



2014年5月15日木曜日

大きな小心もの


開翼幅は2.5mを超え


群れ飛ぶ姿は優雅でもあり


アメリカの国鳥に任命され


人の獲物を横取りするのが得意技


怒られても


押しつぶされても


けっして、イジケない


白い頭のその鳥の名は......


白頭鷲(ハクトウワシ)

2014年5月14日水曜日

小さな鳥の王




ミソサザイ。(英名:Eurasian Wen —ユーラシアン・レン—)

世界には59種類のミソサザイの仲間がいると言われています。
日本ではキクイタダキと共に最も小さい種に属す鳥です。体調は10センチ程度。

体が小さい割には大きな声。渓の流れの音に負けないほどの澄んだ、良く響く声で囀ります。
渓流の岩場に巣を作ることが多く、釣りをしている時や渓の前でキャンプしているとその囀りをよく耳にします。写真は先日のキャンプの時に撮影したもの。大きな岩の裏側に巣があり、囀りながら頻繁に出入りしていました。

多くの神話が存在するミソサザイ。
スコットランド民話では鷲よりも空高く飛び鳥の王となった話があります。

我が国でも仁徳天皇はオオササギノスメラミコトという名前でした。
ササギとはミソサザイのこと。

アイヌ民話にも荒クマをやっつけるという話があります。
他にイノシシと戦う話も。どちらも耳の中に入り込み大声で囀り勝利を得るというものでしたが......

非力なるものでも、力あるものに勝てるという象徴となった鳥なのです。


2014年5月10日土曜日

愛鳥週間







新緑の中のキビタキ

本日、10日から16日までの一週間は愛鳥週間です。鳥が好きな方も、嫌いな方も、鳥を気にする一週間にしてはいかがでしょうか?

街中でも見かける小鳥、シジュウカラ。その一羽が一年間に食べるイモムシの数は、なんと125,000匹。もし、鳥がいなければ、緑という緑は虫たちに食べ尽くされてしまうと考えられています。鳥も哺乳類も、いなくていい生き物など何もいないはず、絶妙なバランスの上で地球の生態系は成り立っているようです。

嫌われ者のカラスも、糞害が問題となっているムクドリもちゃんと理由があって生きているのです。人間を中心として考えてしまうから問題となるのかもしれません。

この一週間はカラスもムクドリもツバメもスズメもハトも、目についた全ての鳥を、愛ある眼差しで眺めてみてはいかがでしょうか。


2014年5月7日水曜日

森の夜。


静かな森の夜......

小さな火をおこします。ゆれる炎が森の樹々をほんのりと照らすと、いくつものキャンドルが灯ったようです。キャンプの焚火は最高の友。


親指をかさねて包み込むように手を合わせてフクロウ笛をつくります。静かにフクロウの鳴き声を真似て吹いてみます。「ホッ、ホー、ホォ〜!ホォ〜!」

やがて、遠くから響いてくるフクロウの声......
その声にかさねるように真似をして吹き続けると、フクロウは段々と近づいて来ました。

谷を挟み、二羽のフクロウが近くまで来てくれました。
しばらくの間、心地よいその鳴き声に聞き入っていました。


火が消えると辺りは闇につつまれます。寝袋にもぐり込み夜の気配に耳をすましていると、次に聞こえて来たのは、鹿が森の中を歩く音... ヒュイーン、ヒュイーン、と、トラツグミの声。きっと何処かにいるはずの熊に少し緊張しながら、いつしか眠りにつくのでした。

2014年5月6日火曜日

もういちど桜の季節へ


高速道路はきっと渋滞の中だろうと想像し、下道をトコトコと走り群馬県を抜け、山間部の狭いワインディングロードを新緑の芽吹きを窓越しに見ながら長野県に入りました。

平日ならば、すれ違う車の数台もあれば混んでる!なんて思いますが、流石に連休ということもあって、十数台はあったでしょうか?

峠付近にはまだ多く蕾みをつけている山桜が目に付きました。沢筋にはまだ結構な残雪が。長野県側の村落へ入ると目に飛び込んで来た満開の桜!再び桜の春に逆戻り。

正しい日本の春。そんな光景でした。

この冬は雪も多く、寒さもなかなだったので、例年よりも少し遅い春の訪れなのでしょう。


カラマツの間に顔をのぞかせる山桜。標高が高い場所ではまだ蕾みのものもありました。



長野県某所。いつものキャンプサイト。カラマツに白樺の混成林。
鹿もクマもいる僕のお気に入り場所です。