2012年3月11日日曜日

震災から一年




アラスカで撮影中だった去年の今日のことははっきりと覚えている。街へ戻った日、スーパーで買い物をしていると店員の女性が日本で地震があったことを教えてくれた。すぐに友人宅へ向かいそこで見た、まるでSFのようなテレビの映像は忘れられない。数日間ずっとユーストリームから流れるNHKのニュースに釘付けになった。日本にいる家族や友人達に連絡をとり続けたが、返事の来ないメール、混線する電話、心配な日々を送っていた。連絡がつくまでには何日もかかった。

家族や東北に暮らす友人達の無事が確認できたところで撮影を続け北へ向かうことを決めた。
厳冬の雪原には身を寄せ合うジャコウウシの群れの姿があった。

震災から一年が過ぎてもそれほど多くのことは変ってはいないが、今、生きていることに感謝して、地球という自然の中で生きていることの意味を、もう一度考えなおしてみたいと思う。

...............................合掌

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