2012年4月21日土曜日

クマの冥福を祈る


夕方、思っていたとおりのニュースがテレビから流れた。
札幌市内に現われていた羆はハンターに射殺された。住宅地近くの林の中で山菜を食べていたらしい。体長1,5メートルほどということだったから一人立ちした若いクマ、始めて一人で過ごす春だったのだろう。ただ住宅地の近くに現われてしまい、山菜を食べていただけのクマには何も罪はない。撃たれたクマはどうなるのだろうか。

そんな時に続けて東北にあるクマ牧場でも事故があった。牧場の羆が6頭逃げ出し、従業員の女性二人を襲ったという。テレビから流れたコメントを聞いていると。「クマを熟知した専門家が管理していたのに何故事故が起ったのか?」と話していた。映像を見ているとクマの生息地を囲うコンクリートの広場の角には雪が積み上がっていた。あれでは簡単にクマは這い上がってしまうと思った。巨大なクマでもその身体能力は信じられないほど高い。

元はと言えば人間が連れてきたクマなのに、人間の不注意から人命に関わる事故になり、その責任は全てクマにおしつけられたように、6頭のクマは射殺された。飼育されている動物にとって、囲いの外の世界は、決して自由な荒野ではい......もちろん彼らはそんなことを知る由もないが。何とも切ないニュースだった。

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