2013年1月19日土曜日

ベアスプレー



青森県庁での異臭騒ぎ。

職員達は真冬の氷点下4.4℃の気温の中へ逃げ出したという。
なんと!原因は不燃物として捨てられていた二本のベアスプレー。

向って来るクマに向けて噴射するクマ撃退用のスプレーである。
強力な唐辛子エキスが含まれていて人の目や鼻に入ると凄まじいことになる。
人間の何千倍もの臭覚を持つクマにはたまったものじゃない。

でも、銃で撃たれてしまうよりはずっといい。
クマを撃退する為の物ではあるが、ある意味クマの命を守ることのできる物でもある。

山歩きや釣りに自然の中に分け入る人たちの中には、ここ数年このベアスプレーを携帯する人が増えていて、登山用品店や釣具店でも見かけるようになった。



古くなったベアスプレーを使い、ちゃんと噴射するかどうか撮影を兼ねてのテスト風景。

かなりの勢いで噴射される唐辛子エキス。
(実際にクマに噴射する時は 5m ほどまで近づいてから、確実に顔を狙わなければならない!)

この後、風にのってほんのりと漂って来た唐辛子の霧におそわれた僕は、痛む目に止まらない涙、鼻の粘膜もやられ、誰もいないアラスカの荒野で一人、しばらくのあいだ涙を流す羽目になったのでした。



青森県庁の職員は涙目で、
「痛いわ寒いわでクマの気持ちがよくわかった」........そう語ったそうだ。


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